HOGA地曳網(地引網)
~とても上等な漁師網~
特注 受注生産です
≪地引網の一般的な定義≫
地曳網とは、両袖の後部に回収袋部を備えた捕獲網のことで、左右の袖には直径15㎜以上のロープをつけて加工しています。
・漁業や観光地曳網に使う地曳網は、目開き・目合い(オープニング)が15㎜以上20㎜程度あります。
・片袖の長さは、職漁師用では片袖が50m~200mもあります。
・左右の引綱の長さは、30m以上から20mが多いです。(50mから100mも!)
☆HOGAでは、底生動物や稚魚調査のために、目開きを3㎜や5㎜で製作します。
☆目の粗い、観光地曳網に使う網よりも、ずっと上等で高額になります。
☆手作り仕上げです。とても早く仕上がっても、正式受注から30日かかります。
☆観光地曳網漁と環境調査で使う地曳網との違いは、網の目だけではありません。
☆HOGA環境調査用地曳網の特徴
・主に砂地の表層を引き、海底に生息する魚類や甲殻類を捕獲することを目的とする。
・地曳網の目的が砂地表層の生物採取です。
・袖網が水中で立ち上がるように、大型のフロートをたくさんつけています。
・海面で確認できないくらい深く沈んでも、袖が立ち上がっている。
・袖網の長さや丈が長くなるほど、引いたときに水の抵抗が大きくなる。
・網が大きくなると、小人数では海岸の砂辺に引き寄せられません。
・経験的に、使いやすい仕上がりです。
・袖網の長さ、袖網の丈、捕獲袋部、ロープ長など、ご要望にお応えします。 |
仕様/価格:お問い合わせ
手作りの受注生産品につき、サイズや仕様により価格が異なります。
|
【地曳網・・・特注 受注生産です】
・詳細にやり取りをしながら、サイズや網目(オープニング)、素材を決定します。
・特殊仕様の図を書きます。(受注時、最終図面の日付番号の仕様で製作)
【発注までの流れ】
・基本形を確認する。
・袖の長さと高さ、目合いと、袋部の長さと目合い、取り出し口の直径を決定する。
・ロープ長、太さを決定する。
・追加特注仕様の詰めを行う。
・浮子や錘は、バランスにより取り付け位置が変わります。
・特注仕様の図を作成する。
・納期・・・正式受注から40日~30日前後。(大型休暇を除く)
|
【地曳網の目合い(オープニング)】
・上記形状のものに、御希望の目合いで製作します。
・生地の目はオープニングが□のメッシュ生地です。長四角の格子目の生地は使いません。
・全面を3㎜以下にもできますが、小人数では引き上げられません。
・5mm⇔3mmのつなぎ目から破れることは滅多にありません。
【地曳網のロープ長】
※S7の場合、さばきやすいようにロープ長は片側15mです。延長は可能。
※さらにロープ長を延ばすには、 ロープに金具をつけるか、延長用のロープと「電車結び」などをします。
|
|
|
|
≪特注地曳網 最近の納品≫
☆20210315 全長12m S8/5㎜-F3/FL4m‐Kφ60/4m(210219図)
☆20220105 全長17m S16.5-H1.2/7.5㎜-FL4/5㎜ Dφ60㎝
☆20220411 全長17m S13/7.5㎜-H1.2-FL4/5㎜ Dφ60㎝
☆20220621 全長23m S18-H1.5/3-FL3/9㎜+F2m(φ20㎝)
S=袖の長さ、H=袖の高さ、F=袋長、Kφ=回収部取り出し口直径
|
|
|
河口部などで使う、移動型
小型 「サーフネット」
(環境調査用 超小型簡易地曳網)
網の形状が同じですが、本来の地曳網ではありません!
棒を持って歩いて移動します。!
受注生産しています
|
特注で、ご希望の仕様ごとに見積もりです。 |
|
本来の地曳網とは、特に網目が異なります。
水に立ちこんで手木を曳き、河口部や砂地で使うネットです。
袖にはフロートがつき、網の下側には重りがつきます。 |
・砂地の海底表面にいる生物を採取するための網。
・本物の地曳網とは異なり、基本的に曳き網となるロープは付属しない。
・,手木を持って曳き歩く「超小型簡易地曳網」で、「サーフネット」や「表層曳き網」とも呼ばれる。
・用途としては、仔稚魚、幼生採取ネットとして多用される。
・上記の目的のため、網目は2㎜□、1㎜□、0.5㎜□、0.3㎜□、0.2㎜□、0.1㎜□などで製作。
・モジ網またはプランクトンネットを使用。1㎜以下はプランクトンネットを使う。
・網目が細かくなるほど、また網が大きくなるほど抵抗が大きくなる。
・2人曳き作業の超小型は、袖の高さが一般的には50㎝から60㎝程度~生地幅の1m以下。
・前縁部の手木の長さは、袖よりもどれだけ長くするかを決める。
・一般的な手木は、90㎝程度の丸棒をつける。
・2人での使用は、両袖の先端にある手木を片方づつ持ち、袖をV字(30°以上)に開いて歩く。
・採集する方向に進むには、角度は30°以上開いて歩く。開く角度が狭いと何も捕れない。
・地曳網のように多人数でロープをつけて曳く場合は、同様の加工が別途必要。
・手木にロープをつけて曳く場合は、15㎜以上のロープの太さと長さを決める必要がある。
≪袖網部≫
・袖網を3㎜以下の細かい網目にすると、水の抵抗が大きくなり、2人では歩いて曳けないでしょう。
・さらに袖や全長が長すぎると、これも当然2人では引けません。
・袖網の高さは1m~50㎝がおすすめ。
・袖の高さが50㎝でも、手木の長さは標準が90cmにすること。
・袖の高さが50㎝よりも高い時には、長尺の手木取り付けも可能。袖1m時に1.2m以上を準備。
・基本は直径30㎜程度の丸棒。ご要望で、塩ビパイプや竹、アルミポールを取り付け。
≪下記が一般的な仕様です≫・・・大型サーフネットと小型サーフネット
☆「少し大きめのサーフネット」・・・ロープも付けて片側2人曳き以上も加工により可能。
・全長 約8.5m・・・2人で曳くには大きすぎる。先端にロープをつけて片側2人以上で曳く。
手木に穴を開け、ロープを通す。細い塩ビ管では無理がある。
・袖の高さは標準50㎝~60㎝程度。1mだと胸の高さに近く、2人で曳くことは完全に不可能。
・袖の長さはおよそ3~5m)・・・袖は長い方が良いが、細かな目の5mは2人では曳けない。
・袋部長も3m程度。網目を細かくすると、水の抵抗が大きい。
☆「小型サーフネット ・・・片側1人。
・小型の2人曳きで、」袖先端部の手木から前にはロープをつけない・・・受注販売
・全長 約6m~・・・2人で曳くため、袖の網は2.5㎜以上。細かすぎると抵抗が大きすぎる。
・袖の高さは50㎝程度が多い。φ3㎝-90㎝の手木をつけます。
・袖の長さはおよ3m程度
・回収部の袋長 約2m程度
☆一般的な共通の仕様
・基本は、袖も回収部も同じ目合いです。回収部を細かくすることも可能。
・手木の高さは、袖の高さより少し長い・・・任意の長さ可。
・袖の目開き・・・半目2..5㎜以下(芯~芯で2.9㎜くらい)~2㎜
・袖の網生地・・・ナイロンモジ網(目開きが3㎜~2㎜) 色は白または青色
・回収部の目開き・・・半目1㎜+(芯~芯で1.5㎜くらい)が多い。
孵化後間もない稚魚や幼生を捕獲する場合は、オープニングが0.5㎜や0.3㎜、0.2㎜を使用。
・網生地のオープニング(目開き)が小さくなるほど、すぐに詰まりやすいです。
・採取部の底辺・・・左右の袖取り付け部間の距離 約1m。
・回収部 胴の周囲長・・・約3mから直径30㎝に絞ってあります。
・回収部 胴の袋長・・・3~4m(胴;約3.5m程度 中に返しはありません。特注では可能)
・回収部取り出し口周囲長・・・仕上がりφ30㎝程度 紐閉じ
・袖の上部・・・フロート付きロープ
・袖の下部・・・沈子コード ・下記のように加工工程が複雑になると、高額になります。
(参考例 回収部の網目・・・胴の前から1.5m長が半目1㎜、1m長が0.8㎜、1m長が0.4㎜)
正式受注後の納期・・・約1ケ月(20営業日)
|
糸の目合いについて |
産業用の漁網は、メッシュネットとは違う製品です。その為、オープニング(目開き)とは言いません。
丈夫な生地を作るためには、嫌が上にも使用する糸が太くなっていきます。
産業用の網生地では、、製品ごとに厚さや密の具合で、糸~糸までの間隔が異なってきます。
糸間隔の表現は、、50㎝の中に糸が何本通っているかということが使われています。
これは、その生地幅50㎝の中に、何本の糸があるかということで、その規格が表現されます。例えば、50㎝で200本の生地は、糸の芯から芯までの距離が2.5㎜と言うことになります。
モノフィラメントや撚り糸、さらに生地に樹脂引きした生地になると、同じ50㎝に200本の糸が使われていても、使われた糸の太さや、織物の上に樹脂かけをした状況で、厚さや目開き(オープニング)に差が出ます。
完全に目開き(オープニング)を知りたい場合は、マイクロスコープや顕微鏡、画像計測などで確認することになります。
仮にその検査をしても、糸を使った生地は織物です。数センチ離れた部分を測定しなおしても、誤差が出るでしょう。
※糸の芯~芯までの距離が2.5㎜の漁網の場合、樹脂も付くので約2㎜以下だと言えるでしょう。
参考 モジ網など、糸間が2.5㎜と1.7㎜の目開きについて
☆モジ網は、基本が格子目で□(正方形)に近いです。
☆糸の芯~芯が 2.5㎜・・・50㎝の幅に200本の糸が。(500㎜÷2.5㎜=200本) 概寸2㎜程度。
☆糸の芯~芯が 1.7㎟・・・50㎝の幅に294本+の糸。(500㎜÷1.7㎜=294本) 概寸1.3㎜程度
網地の空間(オープニング)の距離は、糸間の寸法より小さいです。
糸の太さと加工された樹脂の乗りで、変わります。
稚仔魚採取・・・網目 :開口部が2mなので、芯~芯が2㎜のモジ網が多いです。
概算総重量; 約 40kg(仕様による)
【網目】・・・モジ網・・・産業用で桁網漁に使う網地です。
・漁業用モジ網は糸の芯~芯の長さで呼びます。オープニングでは表現しません。
・モジ網は、500㎜の間に糸が何本あるかで表現します。
・糸の太さは約0.5㎜です。樹脂がかかるとさらに太くなります。
・実際の目開き(オープニング)はさらに小さくなります。
・網が泥で詰まる際は、奥から溜まっていきます。
・実際の目開き(オープニング)はさらに小さくなります。
☆下記は簡単な計算です。糸間2㎜のモジ網は、糸の太さに加え、樹脂がかかってます。
糸も太さと樹脂0.5㎜+を引くと、約1.5㎜以下の目開きと考えられます。
網目の周囲長は・・・一辺の長さを4倍してください。
≪糸の芯~芯と実際の目開き≫
50cm/280本=1.78㎜のモジ網(糸の芯から芯)・・・約1.18㎜の目開き
50㎝/240本=2㎜のモジ網(糸の芯~芯)・・・約1.5㎜程度の目開き
50㎝/220本=2.3㎜のモジ網(糸の芯~芯)
50㎝/200本=2.5㎜のモジ網(糸の芯~芯)・・・約2㎜程度の目開き
50㎝/180本=2.7㎜のモジ網(糸の芯~芯)
50㎝/160本=3㎜のモジ網(糸の芯~芯)・・・ 約2.5㎜程度の目開き
泥をためにくい。
50㎝/140本=3.57㎜のモジ網(糸の芯~芯)・・・約3㎜程度の目開き
泥はほぼたまらない。
50㎝/120本=4.2㎜のモジ網(糸の芯~芯)
50㎝/105本=4.8㎜のモジ網(糸の芯~芯) ・・・約4㎜程度の目開き
□の周囲長 約16㎜
※50㎝/105本より粗いモジ網は通常使わず、特別取り寄せで高額になります。
|