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＜あんてな環境・・・自然からのメッセージ＞

3.　エキノコックス

　北海道で古くから知られていて、キタキツネなどの寄生虫として知られる病気です。北海道には数多く牧場があり、その周辺部や民家近くにキタキツネは平気で出没します。最近本州の芝生の育成販売をする会社が、北海道で芝生を作り、本州で販売を開始していると言う話を聞きました。そのせいか、ゴルフをする人や、ゴルフ場に勤務する人たちからもエキノコックスが確認されたと言うのです。また一説には、キツネの糞が芝地に飛散し、地面に落ちているものを拾って食べる野ネズミにエキノコックスが入り、二次的に体内に持っているというのです。
　北海道の牧場など広い敷地面積の所で飼育されるイヌは、ほぼ放し飼い状態だと推測することもできます。聞き及んだところによると、放し飼いの犬が野ネズミを捕まえて食べると言うのです。そうなると、ネズミを食べたイヌが、今度はエキノコックスにかかってしまいます。イヌは同種の間で挨拶行動をし、お互いの口や体を舐め、においの確認をします。このような時にもイヌ間で伝染する可能性があります。
　人への感染は、イヌの糞からだけでなく、口移しでえさを与える飼い主にも感染しているのかもしれないと・・・。このような状況下で、芝生の育成販売業者が本州向けに出荷しています。さらに、確認を取っていませんが、青函トンネルを通過した北海道亜種とされるキタキツネ？が、本州側で捕獲されたと言うのです・・・。
　2004年になり、本州のイヌとネコからエキノコックスが確認されました。ほんとだったら、恐ろしい気がするのは私だけでしょうか。　　　　　　

2004.9.1 HOGA　保賀　昭雄

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