シャーマントラップの使い方と調整について
シャーマントラップは、ネズミ(マウス・ラット)やヒミズモグラなどを生け捕りするための折畳式捕獲トラップです。素材はアルミニウムでできており、軽量で持ち運びも非常に楽です。 内部には捕獲対象動物が好むエサを入れ設置します。
シャーマントラップという名前は、考案者Shermanさんに由来します。四角柱の形をしたこのわなの中にえさを入れて、片側のふたを開けたままにして地面に1昼夜ほど放置します。わなの中にネズミなどが入るとふたが閉じる仕掛けになっています。
箱型で内部は暗いですが、余計安心して入るようです。水分供給が必要な場合、布や綿、ティッシュを丸めて吸水させて入れるといいでしょう!
<サイズの選び方>
・SかLか迷われる方があります。同じ種であっても地域が異なると個体差もあります。事前調査やカゴ罠で捕獲したり、過去のデータなども参考にしてお決めください。
<エサの参考例>
- ピーナッツや松の実 、押し麦、ドッグフード(少し砕く)など
- ドッグフードにイワシの缶詰の汁をかけて、乾いてからそのままか表面積を増やすために砕く。
- バーベキュー味のスナック菓子(動物たちもおいしそうだなと感じるにおいの強いもの)
- その時期、よく食べるものも良いでしょう!
商品は折り畳まれた状態で出荷しております。 トラップの折りたたみ位置の端に、ステンレス製のワイヤーがあり、先端をコの字型に曲げて折りたたみ時の固定用フックになっています。 この「フック}を外すとシャーマントラップは内部のバネの力で箱型に組み上がります。
箱型になったら、底を左手の掌に載せてください。この状態では、どちらが入り口となる前扉か、後部扉かがわかりません。入り口側にはトリガーがあり、後部側にはトリガーを解除する踏み板があるとご理解ください。
どちらの扉も手で押すと中側に押し込む事ができます。両サイドの扉を押し下げてみて、カチャッと音がして引っかかる方が入口となります。 (引っかからない方が後扉となります。)
入り口側から見ると、前扉の上辺を押さえるための前扉のストッパー(丸みを帯びた加工部分)を見る事ができます。この部分に前扉の上辺がかかっているときだけ、入り口は開口しています。
この状態で、テストをします。後部扉を押し込むと、内部の踏み板部を押し、前扉を押さえていたストッパーが外れ、前扉がバネの力で閉まる方向に跳ね上がります。軽やかに動作するために、何度か試してから使うようにしましょう。
<前扉が止まらない時>
かなり硬いアルミなのですが、良く使用するか何かの拍子で、ストッパーの先端が、ほんの少しだけ奥側に倒れぎみで、前扉の固定ができなくなることがあります。この時には、丸みのあるストッパーの上部に指をかけ、ほんの少し手前側に引いてみてください。
<前扉が上がらない>
後部側の扉を押し込んでも前扉が上がらない時は、上記の反対でストッパーが前側に倒れすぎています。指の腹で奥側に押すと、前扉が外れやすくなります。あまりに柔らかく反応し過ぎるようにすると、少しのショックでストッパーが外れたりします。とても簡単なので、是非微調整してみてください。
<エサ入れ時の注意>
うまく踏み板の上にエサを置けるといいのですが、細かいエサなどが踏み板の下に入り込むと、踏み板がうまく動きません。
そのため、トラップの奥を下にしてエサが奥側に行くようにすると、踏み板の下にエサが挟まることもありません。この状態で、希望の場所にそっと置いてください。これで準備は完了です。
<トラップの防寒について>
大型のLL/XLFは、入り口から見て最奥部から手前側に8㎝の位置に、トリガー(踏み板)の端があります。この8㎝のスペースに、ワラや綿などを防寒用に入れてやれば、中に入った動物の体温保持に役立つと考えています。冬季のためには、外側にエアボールクッションを巻きつけても防寒になると考えています。
<トラップのSUSワイヤー>
数年に一度くらい、ワイヤーを落としてきたという方があります。部品には違いありませんが、在庫はしていません。どのタイプのトラップも、線径1㎜のSUS(ステンレス)製の針金をお買い求めください。200円程度で購入できるでしょう。
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